領域である。意思の感じうる範囲。一番大きいのは宇宙全体。一番小さいのは・・・二人の世界であろうか(笑)
少々分かり使いかもしれないが、鎖国時代の日本や、血の供犠が行われていた(と言われている)マヤ、アステカなどは、ひとつの世界だった。他の世界との接触がなければ、そのまま徳川は代々続き、神話の通り時代はめぐっただろう。
だが、世界は変わった。他の世界に触れることによってそれが内因的なものであれ、外因的なもであれ、世界は変わる。広くなったといえばいいのだろうか。
人々の共有意思とでも言うべきものの知覚範囲が広がれば、世界は広がる。そこにある人々が望む、望まざるにかかわらず。
しかし、世界には自らを守ろうとする流れのようなものがあります。その最たるものとして、存在としての世界を守るものが"牙"です。それぞれの世界を守るための力は勇者として設定されています。
"牙"は神にして神にあらず。"牙"は地球の神ではない、全ての宇宙の、全ての時空の神ともいえる概念的存在であり、その使命はこの世界のバランスを取り、あらゆる外敵の存在を、侵入を防ぎ、追い返すことである。
勇者が一つの世界から力を与えられた者であるのに対し、"牙"はそれらを含む世界すべての守り手なのだ。勇者は細胞を守る者で、"牙"はそれらに構成された生物そのものを守る者といえる。
しかして"牙"は人として転生を続ける、なぜなら"牙"には統一した"自我"がないためだ。それゆえ"牙"は"人"として得られる"自我"を必要とするのだ。銃があっても撃つという意志(自我)がなければ弾は発射されない。
"牙"の転生体は"牙御子"と呼ばれる。
"牙御子"である間は"牙"としての力は無きに等しくなる。…もっとも、それでも人間界では高位の異能力を持つことになるのだが…。その力に目覚めるかどうかは別として。
"牙御子"の没後、その自我を受け継いだ"牙"は、その時、自分が正しいと思う方法で、世界を、宇宙を、時空を守る。
この自我がもつ時間は定まっておらず、自我が衰えを見せると"牙"は次の"牙御子"へと転生する。
ここで一つことわっておかねばならないのは、"牙御子"は人間であるという事。つまり、いつも人にとって善い"牙御子"が現れるとは限らないのだ。
もし、"牙御子"として生活しているとき、つまり時空に"牙"が存在しないときに、外敵の侵入を受けた場合は、"牙の使徒"と呼ばれる者達が防衛にあたる。抑え切れぬときは"使徒"達の祈りによって、"牙御子"から"牙"を強制的に分離させることができる。しかし、そのショックで"牙御子"は確実に死を迎える。
"牙"の使命を代行する者達の総称。彼達には"使徒"であるという自覚を持つものは少ない。
"使徒"としての自覚を持たぬ者達は、自分の意思で自分の信ずる道を生きる。その結果が、"使徒"の役目を果たしている事になるのだ。
しかし、この自覚のない"使徒"の中には、時として"使徒"にあらざりし行動をする者もでてくる。
"使徒"の正確な人数はわからない。役小次郎の記憶より、12人の"使徒"が確認されたが、この12人の内全てが"使徒"であるという確証はなく、また、仮にそうだとしても現在もこの人数であるかはわからない。
さて、紅牙の世界では、世界の外側にあるものは魔と呼ばれます。では神や妖怪、妖精や悪魔の類はどうでしょうか?それらのいるという世界(いわゆる天界、魔界、妖精界、幽世など)は、現代の科学云々から見ればそれは異世界と呼べるでしょう。ですが、それらは紅牙のいう魔(世界の外側の存在)ではありません。
なぜならそれらは(逆説的ですが)人無くしては生まれなかったからです。
「万物は神が創世した」という事にケチをつける気はありませんし、だらだらと長く難解にしてまとまりのない自説を書き連ねる事はしませんが、物語の登場人物としての神(名前や能力や役割、姿などがある存在)はその世界の固有の存在と定義します。
まぁ、ゲーム的にはデータや判定に差が出るわけではないので、気にする必要ないとも言えます。
人々の共有イメージの作りだしたものであり、様々な人々から出る微弱なイメージ──弱く小さい意識の波──が集まり、大きな意識体を形成したもの。だから、大抵は古くからあった神の形、役割、性格をしている。
が、それにとどまらず現実の雑多な思い──生活や学業、人間関係や、技術について──から新たな神が生まれることもある。それを感じている人が多ければ多いほどそういう神が生まれるのだ。
ただ、神はそれなりの性格、自我、役割を持っているが、共有意識であるがゆえ、その行動は大いに制限されている。
イメージから逸脱した行動は、性質上取れないのだ。最も、性格でそのように定義されているのだから、とろうともしないと思うが。
ただ、君個人のイメージと違う行動をとったとしても、それは驚くには当たらない。君と違うイメージをそれに当てはめている人が多いというだけの話だ。
また、妖怪や妖精などと呼ばれるような比較的小さな"神"は、全体のイメージだけではなく、個人の──無意識にしろなんにしろ──意識の干渉を受け、様々な性格、形状、力を持つ。そして、小さいがゆえに、召喚をされなくても意識の網のすき間をぬって、物質界に実体化することもある。
さらに、妖怪クラスの"神"は、今まで聞いたこともないような新しいものも多く生まれやすい。もっとも、どこかしらの類似はあるが。
さて、上記をふまえた上で「じゃぁ魔モノってなにさ?」と思われるでしょう。ぶっちゃけGM任意なのですが、紅牙的な判断基準としてあげるのは「人が作りだしたモノ」です。以下に一例を述べましょう。
例えその力の源が神による(とされている)ものでも、人の手によって作り出されたモノは魔モノとなります。紅牙的例を挙げるならば、ゴーレム、ゾンビやスケルトンなどの死霊系モンスター、フランケンシュタインの怪物、ホムンクルス、キメラなどでしょうか。
また、望む望まざるに関わらず、人が変化した場合も(これも意義的には人が作りだしたモノと言えるでしょう)そうです。一例としては獣の槍や、いわゆるリッチやスペクターなどの高位死霊、ヴァンパイアやライカンスロープなどの伝染性の魔病でしょうか。こういったモノは魔モノとして扱われますので殺すと世界から消え、生まれ変わってきたりすることはありません。ですので、がんばって人間に戻してあげてください。どうすれば戻るかなどというのは規定しません。各GMの手腕に頼るとしましょう(笑)
ではクローン人間など、科学的なモノはどうなるのか?結論から言えば、魔モノではありません。
紅牙の世界では、同一の存在が複数あるということは、一般的には起こりえません。ですので、基本的にはオリジナルが存在している、完全に同一なクローンは動かないタダの背景となります。こういったSFで言うところのクローン(記憶や経験を持っている。コピーといってもいい。)ではなく、西暦レベルのクローンであれば、別個の意志が存在するでしょうし、もちろん記憶や経験などは受け継いでいないと思います。つまり、その発生が生物的な自然発生に寄っていないが、自然のプロセスを経て生まれてくるので、魔モノとはなりません。
あとは、神との関連はないので余談になりますが、そのままズバリ異世界人。創作によって作られたモノですよね。ホビットとかリザードマン、クトゥルー、鈴木土下座ェ門(笑)とか。
ちなみに、リングワールド以前であれば、宇宙人も魔モノとなるでしょう。
紅牙の世界には人より上のモノがいる。人より優れているかどうかは物議を醸すところだが、とにかく人を超えたものたちだ。
立ち位置がちがうとでも言えばいいのだろうか常人と超越者の差というものは、地球人とサイヤ人くらい越えがたき差があると思ってくれればいい。
その名のとおり人を超えたもの。ぶっちゃけた話、戦って勝てないことはないクラス。
その力は千差万別であるが、大概の者は不老であったりする。しかし、ほぼ殺せば死ぬ。
彼らは空が飛べたり、素手で鋼鉄を引き裂いたり、高いビルをひとっ飛びできるだけの人間だ。
実のところ紅牙の世界では、常人でもそういうような事ができる人がいる。そういう人は達人と呼ばれる。修練によってそのレベルまで到達した人のことだ。
では、超人と達人の差とはなんだろうか。
超人は大抵のものが不老であるが、達人はそうではない。
超人の力は、生来のもの(覚醒するしないは別)であったり、他者により付与(祝福や呪い)されたものであったりする。
つまり、自らの意思で掴み取った力ではない。ということがあげられる。他者の干渉によってなる者はある条件を満たすことで力が失われるとかそういう何がしかの縛りを持つものも多い。
ほとんどアンリミテッド。まず勝てない。あらゆるものを超越し、強すぎる力を持ったために世界を脅かしかねない、世界に嫌われた存在。
魔の者となったもののことだが、紅牙の世界で言う魔とはワルモノではなく、その世界に属していないものを意味する。
彼らは輪廻から外れ、彼らにとって死とは消滅と同義語だ。
超人との違いはまさにそこで、超人は死ねば世界に戻り、輪廻の輪に戻る。だが、魔人はそこに戻れない。
明らかに常人とは異なる法則を身にまとい、魔人ではないものから攻撃を受け付けない。
傷つき倒れることはあれども、死することはない。勇者の一撃のみが、彼らを屠る。
いうなれば、魔人たちは物語を書き換える力を持つ読者だ。
・・・とまぁもっともらしいことを述べ立ててみたが、ぶっちゃけステータスを持たないNPCと同じ。ミサイルや攻撃魔法をいくら受けても死ななかったのに、ナイフで刺されただけで死ぬ・・・みたいな。マスターの都合で生死が決まる(笑)。
さて、勇者とは何だろう。
勇気ある者。他人の家に勝手にあがりこみ家捜しをしても許される者(笑)。しゃべったり合体したりするロボット。なんでも勇気で補える者。・・・否。否。
選ばれし者。これだ。
何に?・・世界にだ。で、世界とはそこに在る意思ある者達の共有意思に寄る。つまり、それらから力を与えられたもの。具体的には奇跡を起こす可能性を与えられた者だ。そして、その奇跡とは魔人を討ち果たすことが出来ることだ。
そもそも勇者という呼称も魔人たちによって考案された概念的呼称である。世界の寄生虫たる魔人を屠れる世界の抗体。
すでに述べたとおり、常人が魔人に打ち勝つことは直接対決をする限り、絶望的である。
だが、それを可能たらしめるのが勇者なのだ。
ゲーム的な説明で申し訳ないが、ゲーム上では上のランクのものへのダメージは、通常の10分の1になり、効果は累積される。それは銃でも剣でも核ミサイルでも同じ。理屈が通用しないから、魔人なのだ。つまるところ常人が魔人に攻撃するとそのダメージはいかなる場合においても100分の1になる。そして、向こうの攻撃は100倍だ。
勝ち目はあるまい。
だが、多くの勇者はこのランク属性を無視する力を持つ。彼らの攻撃は通常どおりに魔人にダメージを与え、魔人の攻撃で即死することはない。まぁ、その勇者自体が貧弱極まりなければ、この限りではないが。
紅牙の世界の年表です。時間が巻き戻ったりと「おいおい」的な部分が多数ありますがまぁ、スルーしてください。
時代 | 出来事 |
---|---|
バスターズ |
|
ロストエイジ |
|
ハザード | 6つに分裂していた世界が統合。 "ハザード"は6つの世界をひとつに合わせたときの衝撃で、さらに言えば6つの世界のうちひとつが足りなかったために起こったのだ。 |
USFAD・Age |
|
大異変 | ポールシフトが起こり、地軸が現在の位置に戻る。ハザードほど大きな被害は起きない。 |
リング・ワールド |
|
スター・レジェンド |
|