USFAD・Ageにいるハイパーテッカー。右手がメタルガントレット調のサイバーツールハンド、額には精細解析用のサイバーアイ。オールバックのロングヘアに白衣がデフォルト・・というかそれ以外の格好はほとんどしない。
通称"
彼女が特定の個人専用品として作ったものは、その癖の強さと性能の超越っぷりは他に類を見ない。
なお、以下文面中にある科学考証はまったく何の根拠もありません。単なる思い付きでそれっぽく書いてるだけです。笑って許してやってください。
家庭であり、研究所であり、手術室であり、開発室というマルチ機能ショップ。
また、ここの管理システムは新型のAIシステム──プレアデス・システム──を搭載しており、その人間くさい反応は、感情や独自の思考をもっているともいわれている。
彼の使うサポートメカは妙に古式豊かなものが多い。一番よく目にするのは、お茶を出してくれるメカだろうか。お盆に車輪とマジックハンドのついた掃除機のホース状の腕がついているものだ。
接客用ホログラフは、10歳代の少年であるが、7角星のアイコンで現れることもある。(当サイト左上にあるもの)
搭乗者をすっぽりと包み込む様に付けられた装甲は、蛹を連想させる外観をしている。
貫通走破性能と装甲が車より高いが、そのためカーブでの小回りに難があり、速度的にも風達の欲求をみたす速度はでない。
まさに専用品といった趣のある一品。
"スピードジャンキー"の名をとるオーナーにふさわしく、スピードのみを追及した超高速バイク。
最高400km/hをマーク。オーナーの言によれば瞬間最大速度は800km/hを計測したともされている。しかし、その異常とも言える速力を得るために、装甲は皆無。そのため、搭乗者には風圧とGがダイレクトにかかり、風達にすら「こいつぁ、暴れ馬のがよっぽどマシだぜ」と言わしめる。常人ならば数秒で車体から放り出されてしまう程だ。
なお、このバイクは各社からレプリカモデルが出ているのだが、危険度は同様で速度は落ちるというまさしくバッタ物の様相を呈している。
ちなみに「TACHYONAL」とはタキオンの様に、という意味がある。タキオンとは光よりも早いとされた空想上の粒子の事。

充電池やホバーブースター兼放熱装置などを備えた、メイン部分といってもいい脚部以外は現行のどのドロイドよりも人間に近い外観をしている。
電荷反応製形状記憶合金による疑似筋繊維による外面駆動により、体内スペースが他のドロイドよりも空いたことにより、より多くの機能を内蔵することが可能になった。
放熱問題は冷却用の吸熱ジェルを循環させることによって解決──余談だが、設定年齢に反して胸がたわわなのは、メインCPUを熱暴走から守るためのサブ放熱装置のジェルタンクだからなのだそうだ。そのため谷間はない。──した。熱を吸った吸熱ジェルは脚部にて放熱&冷却されまた循環するという仕組みだ。
盲動用でもあるため、全方向、広範囲の各種センサーを装備し、オーナーのIANUSに内蔵されたスクランブラ・ビーコンと常にリンクしており、更にはSAPS衛星とのリンクシステムをも搭載している。
特にオートマッピング機能は秀逸で、総合的な立体マップ──従来のものは、平坦的な情報を階層的に積み重ね、ある部分に行ったら次の階層に移動するという類のものだ──を作成、保持できる。実際、公道では従来のものとさしたる代わりを発揮しないが、"グラシア"が必要とするデータはヴィークルサイズの通路だけではない──車両の入れない通路や狭い路地、階段、地下道、等──ので、この優れた立体把握&記憶システムが必要なのだろう。
もちろん、ヴィークルの操縦は
また、"グラシア"にはプレアデス・システムからの新型AIプログラムを搭載しており、今後の成長を期待されている。
稼働エネルギーは両脚に内蔵された充電池と、頭髪に似せた光学波動電力変換繊維──ようは太陽電池である──でまかなわれている。もちろんホバーを使うときはカートリッジ式の燃料を使わなければならない。
なお、このデザインが気に入ったらしく、彼女には後継機がある。

違いを述べるならば、完全断水の耐圧フレームと新型のスキン・コート、それに強化駆動繊維により、高圧環境にたえられる作りになっていることだろう。実験データに寄れば、素のままで深度6000mの深海圧に耐えうると言う。
また、彼女の脚部はセパレート・タイプになっていて、深海では内燃機関を備えたスクリューと濾過装置、小型エネルギープラント──水を電気分解して酸素と水素にわける機械。お忘れかもしれないが、USFAD・Ageの内燃機関のエネルギーは水素だ。──を内蔵した物を。
宇宙などでは、姿勢制御用のジェットノズルと燃料タンクを。
地上での通常行動には放熱装置を兼ねた──宇宙や深海では表面からの放熱で十分間に合うからだ──ホバーブースターを内蔵した物を使うなどといった用途分けが可能。余談だが、ホバー駆動するためにはむろん別途にエネルギー・カートリッジが必要になる。
もちろん深海用であるためソナーは高感度の物をアクティブ、パッシブ両方ともに標準装備しているほか、手旗、モールスはもとより、のろしや銅鑼などによる信号を解読できる。
両の眼は2000倍の望遠&顕微機能があり、最新のイメージエンハンサにより、誤認が軽減されている。また、指向性の高い大光量のサーチライトをも内蔵している。眼光をもって目標を照らし出すさまは鉄腕アトムもかくやといったところだ。
また、高周波音声を発振することが可能で、これにより魚群を呼び寄せたり、追い払ったりすることが可能となっている。もちろん魚風情と会話が成立するわけではない。
そのほか、緊急時に対応できるように「マンガ脱ぎ」の特技が装備されているなど、一見無駄な機能もある。余談だが、胸に虎の顔はない。
「デルフィン」とはスペイン語で「いるか」を意味している。

グラシア・タイプ3号機で、ドロイドサイズの飛行機械。もうここまでくると「とうとうここまでやってしまったか」感が否めない。
背に翼とジョイント・プレートが露出している以外は姉たちと大差はない。基本コスチュームはスッチーさんスタイル。設定年齢は
もちろんドロイドがただで空を飛べるわけがない。試作版反重力装置──いまだ「反」重力とまではいっていないが。言うなれば、重力低減装置といったレベルだ。──により、飛行時の重量を大幅に削減しているため、飛行が可能になったのだが…この反重力装置、電力をバカ食いする上、超音波の騒音をまき散らし、高濃度の電磁波を発するなど問題が山積している。
推進力は、これまた試作型の超電導ジェット。現状では、常温超電導が不可能なため、冷却カートリッジがつきるとともにその機能を停止するというはなはだ不安定な物である。また、超電導反応の不安定さによる出力制御の不備──高出力すぎる──などの諸問題を抱えている。
さらに、姿勢制御プログラムや各種センサー系の補強、抗電磁機能の装備により、記憶容量が姉たちよりも少ない──まぁそれでも通常のドロイド並の容量があるのだが──そうだ。挙げ句、安定飛行時の"最低速度"が音速を越えているため、ソニックブームをまき散らすというおまけ付きだ。
ちなみに、頭部の触角状のアンテナは極超短波から超長波、アナログ電波から毒電波まであらゆるものを受信するという高性能ぶり、しかも自身の発する電磁波に干渉されないと言う高感度を誇る。
現状では、垂直離着陸を含みおよそ5~17分間の飛行が限界なのだそうだ。なぜ飛行時間が安定しないのかは開発者もわからないらしく「たぶん大気の状態とか、そういうのが関係してるんじゃないかな」とのことだ。
とはいえ、このサイズで自立飛行をやってのけるというのは、驚異と言わざるを得ない。
余談だが、彼女の性格がステレンキョー(?)なのは、どうも自己の発する電磁波によるAIプログラムのバグらしい。それでかどうかはわからないが、姉妹中一番安行くんと仲がいい。
「シエル」とはフランス語で「空」を意味する。

グラシア・タイプ4号機。右腕肘部にショベルアームが付いているという一風変わったデザインをしている。ギャルソン・スタイルで、設定年齢は
ショベルアームは、オプションパーツに換装することでドリルやパイル、クレーン、タラップ、高枝切り鋏など他用途にも対応できる。
その外見から、パワー偏重型と思いがちだが、実際は超微細電子顕微鏡やスペクトル分析機、キルリアン反応検知器、ガイガーカウンター、サーモセンサー、X線透過撮影機、微振動検知器など、分析機器を多く内蔵している精密探査機だ。余談だが、デルフィンのサーチライトも継承している。
だが、パワーもある。証拠となる確認実験は行われていないが、右腕のショベルアームは仕様上およそ10トン程のものまでは持ち上げたり、運んだりできることになっているとか。
また、キャタピラとホバーの共存が、サイズ的に不可能であることから、彼女の放熱機関にはホバーの機能が内蔵されていない。そして、その空いたスペース──ホバーよりは、キャタピラの方が機構が小型化できるが故──に新式の変電装置を搭載することによって、頭髪による充電効果を高めることに成功しており、姉妹の中でもひときわ長い活動時間を誇っている。
さらに、髪をほどいて、ショベルオプションを集光ミラーに換装し、機能を制限し充電モードにはいることができる。充電モードでは、晴天の日中一時間につき3、40分の通常稼働電力を充電することが、可能とされている。
制作者の話では「このコに関しては、髪の色にも意味があるんだよね。」とのことだ。黒の収光発熱性の高さのことを指しているのだろう。余談だが、他機の髪も同機能を持っているが、あくまで補助用なので色はノリで決めたとのことだ。
ちなみに「ファベル」とはラテン語で「大工」を意味する言葉だ。断じて「ファイヤーショベル」の略ではない

5号機。積層型強化装甲スキンを装備している、グラシア・タイプ唯一の戦闘型。デフォルトコスチュームはサムライ・スタイル。外見年齢は
開発者の言を借りるなら「戦車4台分の防御力」を誇り、人間には絶対扱えないバカでかい刀を平然とブン回す膂力を秘めている。
厚さ4cm、刃渡り2m。枝の部分だけでも4、50cmはあるので、全長は3m近くにもなる巨大な刀(?)は、それだけでも十分な凶器だが、枝の部分のギミックを開き、手のジャックと結線することにより「チャージアップ」する事が可能。短時間ではあるが1000度を超える超高熱ヒートブレードと化すスグレ物。
「真っ向唐竹割り」や「一刀両断斬り」「ファイヤー・ライオソード」などのどこかで聞き覚えのある技を多数持つ。ちなみに「」でくくった技名は必ず音声発音するのが仕様らしい。
さらに、スピードは計算上「フラッシュ・ドライヴ」使用者より早く、さらに数段階加速することが可能だそうだ。
最新機であるため、機構的には放熱効率は姉たちよりも高い。だが、発生する熱量自体が多いのと、積層型強化装甲スキンによる密封性により、結局熱効率は姉妹中最悪という結果になっている。何せ外付けの陣羽織(冷却コート)をつけなければならないほどだ。
戦闘実験では、払い下げとおぼしき──どこから調達したのかは謎だが──戦車五台を5分足らずでスクラップにした。とはいえ、開発者は「瞬殺じゃないとだめってのは問題だよなぁ…やっぱ。」と嘆息を漏らしたという。なぜかといえば、先にも挙げた廃熱効率の悪さと、高機動による電力消費の激しさから、フル充電状態からでも、戦闘可能時間はおよそ7分が限界だと言うことである。
もちろん三原則は搭載されているが、「戦闘機」であるためその機能は制限できる。登録者のパスワード入力により戦闘行為が可能になり、その後スロットにプログラムカードを差し込むことによって三原則はダウンできる。
さらに、彼女には"ハイパー・モード"なる状態がが存在するらしいが、詳しいことは教えてもらえなかった。
ちなみに「ソルダ」とはフランス語で「戦士」を意味してる。

6号機。………と言うよりは5.5号機とでも言った方がしっくりくる。ソルダと同時開発された、いわば双子の妹。双子だけあって、外見年齢は同じく10歳以下。デフォルトコスチュームは婦警さん。
同じ駆動繊維を使っているが、装甲がないためパワーが強い。ソルダの刀の実に2.7倍も重いダイヤモニウム・コーティング・シールド(柄はランドバイソンのもの)を軽々と扱う膂力を持つ。なお、防護機のくせに装甲が無いのは、ソルダのコートの技術を転用した放熱スキンを装備しているからで、だから放熱コートを装備していないのだ。もとより装甲スキンをつけていない上に放熱スキンなので、コートが無くても駆動繊維の高発熱による熱暴走を防げるというわけだ。
装甲の薄さをカバーするための装備が、N・G・Sだ。N・G・Sとは駆動繊維と積層型強化装甲スキンを組み合わせたロープを使った防御システムのこと。駆動繊維が通っているので自在に動かすことができ、「戦車4台分の防御力」を誇る(?)ロープを使って、飛来する武器や弾を叩き落としたり、相手をシバいたり、縛ったりするのだ。
開発者曰く「ビットとかピンポイントバリヤーみたいな感じにしたかったんだけど、シエル並の大きさじゃビットとはいえないし、バリヤーは作れないしね。」ということで、このような形に落ち着いたのだとか。
その他の装備としては、N・G・Sを可能とするための高感度精細動体センサー、弾道予測システム、超高速センサー、高細度センサー、超音波発信器&反射音探知レーダー、赤外線レーダー、紫外線レーダー、探査衛星とのリンクシステムを装備し、煙や妨害電波などの多種多様の妨害霍乱への対抗手段をプログラムされている。
なお、脚部にはハウリング・シェードの技術を使った防護圏発生装置を搭載してる。その効果範囲は彼女を中心に半径1~3mをカバーする高出力ぶり。だたし、機構上ホバーとの併用ができないため、いまいち使い勝手が悪いのは確か。
なお全力稼働時間は、ソルダ同様に短く、平均12、3分である。
余談だが、ソルダとは双子ロボットではあるが、合体機構はない。「アスファリヤ」とはギリシア語で「安全」を意味している。

7号機。GTRシリーズ初の実用機。身体機能を削りに削り、処理基盤と記憶装置を異様なまでに強化している。外見設定年齢は15、6歳。デフォルトコスチュームはナース。
ホバーとマッピング機能を生かし、何よりも早く現場に急行し、医療団が到着するまで患者を延命させておくために開発された機体。
姉たちのデータを元に作られている分、各機の長所を後継している。グラシアからは立体マッピングシステム。デルフィンからは耐水耐圧フレーム。シエルからは抗電磁機構と高感度アンテナセンサー。ファベルからは新式光学変電機。アスファリヤから放熱スキンをそれぞれ受け継いでいる。
「歩くメインフレーム」の別名を得るほどの性能を誇る彼女は、ダウナーバージョンである2ndシステムを積む姉たちと違い、プレアデスシステムをそのまま搭載している。さらに、装甲の類が皆無であるため、表情や動作、反応などはグラシア以上の人間らしさを見せ、熱効率は姉妹中最高。さらに、電力食いである追加装備の類が少ないので、連続稼働時間も姉妹中最長を誇る。
専用の組み立て担架と大人くらいならば、片手で持ち運べる膂力も持つ。
膨大な症例と対応、処置法などのデータと、それらの実践プログラムを所有しており、緊急時の応急処置に特化しているとはいえ、その処置は的確かつ正確無比だ。
記憶装置と処理基盤に場所をとられているためか、X線アイに滅菌パルス発生装置、マイナスイオン噴霧機と追加装備は微々たるもの。もちろん、それだけでは救急用たりえないので、常に医療鞄を携帯しているほか、ワンピースタイプのナースコスチュームの内側にはブラックジャックのごとく医療道具が満載されている。
補助機能として、頭部アンテナからα波を発信する事ができ、患者の精神安定に一役買っているとかいないとか。
ちなみに「ルスキニア」とはラテン語で「ナイチンゲール(鳥)」を意味してる。
市販のネックトロンを改造して造った友情のたまもの。自作の提灯鮟鱇のぬいぐるみにトロンと標識表示用の簡易3Dプロジェクターを内蔵しただけの代物だが、中身はグラシア・システムとでも言うべき立体マッピングシステムを採用している。
グラシアとくらべて記憶容量が桁違いに少ない安行くんでは、情報が収まりきらないのでその範囲はN◎VAに限定され、訪れる頻度の低いところは細度が荒い。
また、容量オーバーによるシステムダウンをさけるため、制作者による定期メンテナンスが必要。なぜ制作者かと言えば、オーナーがフォーマット等の洒落にならない手段を行使できぬように入出力端子のたぐいは排除されているからだという。
彼女をして「もう造れないなこんなのは」と言わしめる逸品。
超圧縮空気をプラズマイオン化して、回転噴射することにより──質量増加によるミクロ的な重力異常を引き起こし──空間をたわめ、衝撃を弾く力場を発生させる装置。湾曲した空間というものは衝撃に対しての反作用を発するものだからだ。
外見はメタルガントレットに酷似し、周囲の空気を取り込み圧縮する二の腕部分と、プラズマイオン化し噴出する小手部分の2パーツからなる。
見た目を遥に凌駕する本体重量と、空気噴出に伴う反動に耐えうる驚異的な腕力を必要とし、また、防御部分が不可視であるゆえ、使用者もどこまでが防御範囲か掴みかねる。さらに駆動音が高く大きい──一種獣の遠ぼえのようにも聞こえる──のも、難点といえば難点。
さらにいえば、エネルギー攻撃を無効化するこの防壁も、エネルギー兵器が実用化されてないUSFAD・Ageにおいては無用の長物といわざるをえない。だがもし、噂に聞く婆娑羅にかまいたちや火炎玉、レーザーなどで攻撃されても怖くないというのは一種の強みであるかもしれない。
埋め込みタイプのサイバーウェア。赤い結晶体と出力ジャックが露出している。
結晶体にかかった電荷をそのまま機械的エネルギーに変換できる。ネックはといえば、これ対応に造られた物でなくば使えないことと、"雷公"以外には何の役にも立たない代物であることだろう。
「Jユニット」対応のバルカン砲。ギリギリの線で兵器に分類されない程の重量をほこる。
弾丸一発づつのダメージこそ低いものの、高レート&弾数無限による殺傷力は恐ろしい。その悪夢のごとき弾数は、目標に致命的ダメージを与えないまでも、相手の装甲を削り取っていく。
悪夢のような破壊力を持ったハンドキャノン。もちろん「Jユニット」対応で「X・バルカン」並に重い。
その圧倒的な破壊力は射程の短さを補ってあまりあるモノがある。
「G・キャノン」と「X・バルカン」を直列に繋いだだけという実に荒っぽくもとんでもない代物。
その一撃はあらゆる物を粉々に粉砕し、塵に帰す程の威力を秘めている。がしかし、発射に必要な高圧&高電量を瞬時に発揮するのはいかにオーナーといえど至難の業であり、しかも発射後は強制冷却モードに移行し、しばらくの間使用不能になる。とはいえ、この砲撃を受けて無事でいられる物などないのだが。(なぜなら神業だからだ)
オーナーから漏れ出る不可視光をエネルギーに、衝撃力のベクトル散らしてしまう力場を発生する繊維で織り上げられたマント。襟から背に二枚の燕尾が出ていて、ジッパーをしめるとフードになる。
少々硬く、非常に動きにくいが、その効果はオーナーがつかうかぎり折紙つき。
光波による発電量が多くなりすぎると、繊維が硬化してしまい、さらに動きづらさがあがるのがネックではあるが、防御効果もそれに比例してあがってゆく。むろん限界はあるのだが。
さらに襟部にあるジャックと結線し、スロットに専用のプログラム・カードを差し込むことによって、通常感知域外である紫外線、赤外線を感知することができるようになる。要は赤外線&紫外線受光装置と同じ役目を果たすわけだが、マントが感知した物をソフトで認識させているため、細緻さにかけるという欠点がある。(視覚知覚ではないので"千眼観音"などの視覚補強用ウェアは意味をなさない)
エッジには超硬度結晶体ダイヤモニウムを使用し、右回りと左回りの刃が交互にヒットポイントをえぐるように計算、配置されているため、切断力はぴかイチだ。制作者は時間さえかければ切断できない物体はないと豪語している。
マグナムスチール製のチェーンは牽引力に優れ、刃が咬んで止まってしまうことを防いでいる。
さらに刃が噛まないもう一つの理由として刀身部分に内蔵されたギミックがあげられる。緻密な計算の元に組み上げられた歯車たちはモーターの生み出す力何倍にも引き上げ、かつパワーロスを押さえてチェーンに伝えるのだ。
だが一方、刃の角度と歯車ギミックの精緻さゆえに、武装のくせに精密機器に分類され、制作者以外の人物はとてもじゃないが、修理はおろかメンテナンスすらできないという代物と化している。
また、チェーンの数カ所に仕込まれた円心加速エネルギー収束ポインタが、遠心力と速度エネルギーを電気的なエネルギーに変換している。機械動作を補助するほどの電量は得られないが、作動効率があがるにつれて刀身のダイオードが点灯し、頂点に達するとGodbasterがすべてが光り輝くのだ。高速回転するエッジに乱反射し金色の輝きを放つそれは、敵を畏怖せしめるに十分であるが、所詮はただの虚仮威しであるとの意見も少なくない。
「ハウリング・シェード」以上の超重量をほこり、それと同種の駆動音を発する。